12歳~18歳の方を対象に、インフルエンザ経鼻ワクチン接種を開始します。
インフルエンザ経鼻ワクチン:フルミスト®
・両鼻にスプレーし直接点鼻するタイプのインフルエンザワクチンです。
2024年より日本でも接種可能となっています。
・フルミストは弱毒生ワクチンです。
ウイルスの侵入口である鼻腔で免疫をつくるため、発病の予防と長く高い予防効果などが期待されます。
【接種方法】 左右の鼻腔内に、1回ずつ噴霧します(計0.2ml)
当院では以下の方はフルミスト接種を控えさせて頂きます。
・ゼラチンによってアナフィラキシーを呈したことがある方
・卵アレルギーある方
・喘息を罹患している方
【注意事項】
・水平伝播
フルミスト接種受けた場合、周囲の未接種者にワクチン由来ウイルスが水平伝播されることが報告されています。 ワクチン接種1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な関係を可能な限り避けるなど必要な措置を講じることが必要とされています。
・抗インフルエンザ薬を服用している場合は、ワクチン効果が減弱するので注意してください。
【安全性】
弱毒生ワクチンのため、投与後に軽い感染を起こします。
臨床試験では、接種14日までに発現した特定有害事象の頻度は下記と報告されました。
38℃以上の発熱 5.9 %(プラセボ 3.0 %)
鼻汁/鼻閉 59.2 %(プラセボ 52.6 %)
咽頭痛 17.9 %(プラセボ 17.2 %)
咳嗽 27.8 %(プラセボ 36.8 %)
頭痛 11.2 %(プラセボ 10.6 %)
全身性筋肉痛 1.8 %(プラセボ 0.7 %)
活動性低下(嗜眠)又は 疲労/脱力 6.6 %(プラセボ 5.6 %)
食欲減退 5.4 %(プラセボ 6.0 %)
特に鼻症状が多くみられています。
プラセボ投与でも同程度の鼻症状を認めており、点鼻投与の影響があるように思います。
38℃以上の発熱する方もみられました。
2025年9月 2365例を安全性評価対象症例として、フルミスト点鼻液の中間集計結果が報告されています。
臨床試験での報告に比べると、実臨床では鼻症状の頻度は低めでした。
一方、1割程度の方が、38℃以上の発熱をきたしました。
発熱した時期は、60%程度が接種当日~4日目でした。
発熱など症状により、インフルエンザ検査や検査陽性のようなら抗インフルエンザ薬の投与が検討されます。
当院では、11月4日より、フルミスト点鼻液によるワクチン接種を開始します。
【接種対象】 当院では、12歳~18歳までを対象とします。
【接種回数】 1回
【費用】 接種料金 8000円
【接種日時】
ワクチン接種可能日時は、当院に電話連絡で確認ください。
下記の日時でワクチン接種を予定しています。
・月曜、火曜、木曜、金曜 17:30~
・土曜 8:30~
必ず保護者同伴でお願い致します。
接種後30分間 経過観察させて頂きます。
【予約方法】
当院に電話連絡ください。ワクチンがなくなり次第、終了とさせて頂きます。
【接種当日について】
・予診票、 母子手帳(必要に応じ)
当院受診歴のある方は、診察券をお持ちください。
事前に添付された「フルミスト点鼻液を接種される方・保護者の方へ」を確認ください。
予診票は添付された書類をダウンロード・印刷し記入ください。
困難な方は、事前に来院ください。その際に予診票をお渡しします。
ご自宅で記載の上、接種当日に持参ください。
よろしくお願いします。